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A津さんちで白衣着たハレロクがいたのでちらっと妄想しました医龍パロ。
天才外科医ハレルヤに助教授ロックオン。
教授になって医局改革を目指すロックオンが、作成中のバチスタ論文のためにスカウトしてきた天才ハレルヤ。海外やら野戦病院やらで腕を磨いていた奔放なハレルヤに振り回されつつも、少しずつ出来上がっていくバチスタチーム。顔のことははっきりきっぱり無視して教授をアレハンドロ、鬼頭先生をアリーあたりにお願いして天才麻酔科医はティエリア、すると残るは研修医が刹那でしょうか。あ、あわない…!(自爆)
まあ、そんなこんなで結局どこに一番萌えたかといえば私はコミックスしか見てないんですが、7巻の教授戦への推薦がもう無理だ、のあたりでして。
ハレロクで朝田加藤を置き換えると…って軽く一言書こうとしたらアレになったので続きで隠します。<アレって。(エロじゃありません。<そろそろそっから離れなさい)


(アレハンドロ教授の陰謀(?)で教授戦への出馬が絶望的になったロックオンと、それを告げるハレルヤ)

「ロックオン、あの野郎(アレハンドロ)は、もうどうあっても、お前を教授に推薦することはない」
 ハレルヤの言葉にロックオンは目を瞠る。
 その表情を眺めながら、普段のお前ならとうに気付いてることだろうが、とハレルヤは今どれほどの焦燥をロックオンが抱えているかを感じ取る。
「なん、だって……?」
「ただ敵を作るだけの発言を、怒りに任せて口走るようなタマじゃねえよ。お前の前ではっきり口にしたってことは、もう別の教授候補をみつけて、そいつに推薦の確約を与えたってことだ」
 お前ではない別の誰かにな、とハレルヤが告げると、ロックオンは微かに震える唇を手で覆って、そのままふらりとデスクにもたれかかる。
「……ゲーム、オーバーか……」
 呆然と、口にする声は虚ろだ。
「……まだ勝負は終わっちゃいねえだろうが。まだ何か別の方法がある。こんなことで諦めるなんざお前らしく……」
「これ以上!」
 顔色を失うほどの衝撃を受けているロックオンに、思わずらしくもなく慰めじみた言葉を発していたハレルヤの言葉を、ロックオンの叫ぶような声が遮った。
 俯いたまま上げられることのない顔で、唇が噛み締められていたのが僅かに見える。
「これ以上、俺に何が出来るっていうんだ」
 それはハレルヤが初めて聞く、ロックオンの弱音だった。
「……お前はいいよな、いつでも患者のことだけを考えていられて。俺が――お前に会ってから、どれだけ苦しい思いをしてきたか、分かるか?」
 こんなこと八つ当たりだ、と分かっていながらもロックオンは言葉を止めることができなかった。
 苦しいだけのはずがない。どれだけ助けられてきたことか。けれど、それでも、苦しかった。ハレルヤと自分を比べて、苦しかったというその部分だけを、失意に落ちたロックオンはぶつけることをやめられなかった。
「患者と論文、どっちも蔑ろにしないよう、俺だって頑張ってきた……」
 語尾が震えて、ロックオンは唇を噛み締める。
 駄目だと思っても、鼻の奥が熱をもって瞼の下が滲んでくるのを止めることができない。
 零れ落ちないようにと顔を上げ、瞬きを数度繰り返す。
「だけど……もう、限界だ」
 教授になって。そこまで上り詰めて。そうして自分の望んだことを為すために。それだけを思って、そんな危ういバランスと、どうしても生じてしまう歪みの中で必死で戦ってきた。
 けれど。
「俺の中でなんとかバランスを保ってても、いつもお前がかき回しにくるんだ」
 分かっている。一番優先すべきは患者のことだ。
 けれど俺にも目的があって。目的ばかりを優先させて保身を考えることは、憎むべき上のやつらと何も変わらない。けれどそれを変えたければやっぱり上に行くしかなくて。けれど、と葛藤して、それでもぎりぎりのバランスの中で必死に前に進んできたのに。
 なんの迷いもなく、患者のことだけを考えているハレルヤが、現れてしまった。
 そうあれたらどれだけいいだろうと、そう考える言葉と姿で。
 苦しいんだ、とロックオンは顔を覆う。
「もうおかしくなりそうなんだよ!」
 そんな想いまでして目指したものが、全て崩壊してしまった。
 もう、手が届かない。
 今まで俺がしてきたことはなんだったのか。もっと頑張れ、なんとかなるはずだと口にされても、どうしたらいいのかなど分からない。
 それを、ハレルヤから言われるのがつらい。
「……」
 大きく息を吐き出したロックオンは、自分を眺めているハレルヤに顔を向ける。
 勝手に引っ張ってきて、利用して。そうしてこんな理不尽な八つ当たりをする自分を見詰める表情は、いつもの彼に比べてひどく穏やかだ。それは多分、自分を落ち着かせるためだろうとロックオンは気付いていた。
 年下だというのに、こんなときばかりひどく大人びて。
 そこに甘えている自分に気付いて、また自己嫌悪に陥る。
 もう、何も返してやることもできないのに。頑張れ、と言われるのは正直にきつかった。
「……なあ」
 ピーコックグリーンの瞳を滲む涙で揺らめかせて、ロックオンは困ったようにハレルヤに笑いかけた。
「――あんまり、イジめるなよ」
 つらいんだ、本当に。
 何も出来ないまま全てが終わってしまったことが、どうしようもないくらいに。
 呟いて、俯く相手を驚いたような目で見ながら、ハレルヤはゆっくりとロックオンに歩み寄った。伏せた睫が、引き結ばれた唇が、寄せられた眉が、その全てが訴える声を引き受けるように、その頭を引き寄せる。
「……ハレルヤっ」
 小さな声が、聞こえる。
 慰められることに慣れていない相手がこうされれば、涙を堪えられなくなることは分かっていた。それをロックオンが嫌がるということも。だが、あえてそのままでハレルヤは腰を屈めてその耳元で囁いた。
「……驚いたな」

 こんなあんたも悪くない。

 強くて、目的に向かって真っ直ぐ進んで、明るくておおらかで。そんな姿ばかりみせてるくせに。
 けど、こんな姿も悪くない。

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あれ、最後ちょっと変わった。
なんで素で抱き寄せてるんだハレルヤ。(笑)

……こんなん書いてたら遅くなった。寝ます。おやすみなさーい。
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