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昼休憩で転寝をしました。そしたら珍しく夢を見ました。いっつもがっと寝て一気に深く寝るのか、それとも全く夢の記憶がないのか、基本的には夢を見たと感じることは年に数度あるかないかですが(白昼夢のような妄想ならいっつも見てますが(痛))、今日は見ました。
妄想している自分の夢。(痛)
夢の中で書こうとしてたのは何故かハムロクでした。ハムが王子様でロクが義賊でした。ハムが捕まえたロクを牢に入れて、前髪をがっと掴んで「君に裏切られるとはな。はらわたが煮えくり返るとはこういう気分を言うのだろうな」とか言ってるシーンでした。(台詞はうろ覚え。その後の妄想で脚色)
あ、れ、ウチのハムこういう人じゃなかったのに…けどなんか萌えたよ…っ!とか仕事中に考えてまた手元で単調作業している間に妄想してました。寝てても妄想、起きてても妄想、痛い人生だなオイ。(吐血)

以下、そんな起きてる間のちょっとした妄想。パラレルファンタジーハムロク(なんだそれは…)に興味がおありの方はどうぞご覧になって笑ってやって下さい。




 舞台はもうファンタジーでいいじゃないか。いろいろ考えるのが面倒だし。とある国に、よくファンタジーであるような、他国とそれなりに争ってるけど、それなりに平和な国。
 ハムは王子じゃあんまりにもあんまりなので、将軍の長男坊とかでいいと思う。
 ロクは…というか、ニールは元はちょっと裕福な商家の子供だったが、昔悪徳商人と悪徳大臣の謀略事件に巻き込まれて両親と妹が殺されてしまった。そのことを今も忘れていないニールは、同じように悪徳商人や民を苦しめる官吏など憎むアレルヤやティエリア、刹那と一緒になって義賊団…というにはちと寂しいチームを作って、彼らから奪ったものを民の間にばらまいたり、次第によっては暗殺したりしています。
 ハムとロクは友人以上恋人未満。
 ハムはロクが好きでそれを公言して何度も求愛のようなものをしているけれど、ロクはそれをかわす。キスくらいはするけど、そこから先はするりとかわす。一応好きなんだけど、後ろめたい気持ちが強いのと、色々複雑な感情があるみたいです。
 で、ハムはその義賊団の見事な手際に感心しつつも、それを追っかける側で。3回目くらいの追跡劇で、ティエリアを逃がすために囮になったロクを捕らえかけます。ぎりぎりのところで助けに入ったアレルヤのおかげでというかせいで逃げられるんですが、そのとき拾った、剣の鍔から落ちた細工物からその男が誰かを知ってしまう、と。

「これ、君が大事にしていたものだろう」
 グラハムが見せたものに、ニールは目を見開く。そして、ほっとしたように安堵の表情を浮かべた。その顔が偽りではないことを感じながら、やはり、という確信が生まれる。
「ああ、探してたんだ。いつの間にかなくなってて……ありがとな」
「礼には及ばんよ。偶然拾っただけだからな」
「どこで拾ったんだ?見つからなくて……こないだ会ったときか?」
 丁寧にそれを剣の鍔に戻すニールの姿を眺めながら、グラハムはそのはっきりとしたエメラルドの瞳を、眼前の青年に向けた。
「とある屋敷で、先日捕り物をした際に。……賊の人間が落として行ったのだよ。君にも話したことがあるだろう。義賊を気取る輩がいると。なかなか手際がよく捕まえることができないのだが、この間はいいところまで行った。その相手と切り結んだ際、落としていったものではないかと私は思っているのだが」
 どう思うかい、と問い掛けられたロックオンは、驚きに見開いた瞳から、話が進むにつれて色を消していった。
 再び瞼を上げたとき、その表情は、ひどく冷たいものに変わっていて、グラハムは腹の底からふつふつと怒りが湧いてくるのを感じた。


(ロックオン地下牢に拘束)
 掴んだ前髪で顔を持ち上げると、ニールの顔が痛みに歪む。それを見下ろしながら、グラハムは苦々しげな表情を浮かべた。
「まさか、こんな風に君に裏切られることになるとはな」
 君をこんな形で家に招きたくはなかったよ、と冷たく囁く声が、ニールの中に痛みを生む。
 怒っている。
 当たり前だ。自分の正体を知らなかった彼と違い、自分は彼の正体を知った上で彼に近付き、関わったのだから。いや、それでも最初は違った。最初に出会ったのは、単に……
 いつか、こんな日が来ることは分かっていた気がした。
 それを先延ばしにしたいと思っていたのは、単なる身勝手な願いだ。もう少し、まだ大丈夫だと、諌める仲間の声を誤魔化して、この場所を振り切れなかった己が招いた、現状だ。
「滑稽だったか?」
 まさか。
「楽しかったか?」
 まさか。
「私を欺きとおせると、そう思っていたのか?」
 まさか。
「私は、滑稽でならない。なにしろこうしていても、君を愛していると思うのだからな」
「……」
 唇をふさがれる感触に、思わずといった風に目を閉じてしまうと、がり、と傷みが走って体を強張らせる。口の中に、血の味が広がる。
「私がどういう男か、君はよく知っているだろう」
「……」
「裏切りも、欺きも、私は許せない。我慢弱いと自覚している自分が、君の赦しをひたすら待っていたのは、それほど君を愛していたからだ。それほど私は、君に想いを向けた」
「……」
「だから、これほど君のことが憎い」
 分かるだろうか、と告げる言葉の重さに耐えかねたように、ニールは瞳を閉じた。

 分かっている。
 だから謝らないし、赦しも請わない。裏切りも、欺きも、全て真実だ。何を口にしたところでそれは変わらない。
 こんな日が来ることを知っていた。
 だから、決して口にはしなかった。
 口にした全てを偽りだと疑われる日が来ることを知っていたから、だから決してそれだけは口にしなかった。だから、これからもきっと口にすることは出来ないだろう。

 お前に対する愛の言葉だけは。


このあと、それはもういろいろされます。強○から、いろいろいろいろ。
オチはどうしようと思いながらも、一番ハムロクになるのは、助けに来たアレとの会話を聞いてしまうとかかなあとか。楽しかったですお仕事中。<仕事が楽しいんじゃなくてさあ。
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