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みたいな話を書きたいとずーっと思っていて。
まあ実際に書きはじめて書ききるのは無理だと自分でも分かってるんですが、寂しいのでネタだけでも語ってみたいな、と。
以下走り書きでこんなシーンとか流れを考えてましたよ~と。
思ったより走り書きでした。すごい走り書き。そして妄想度が高い。です。



・基本的には1期終了後のニール記憶喪失?記憶操作?ネタ。
・イノベ(リボンズ)に拾われて再生治療を受ける。ニールとしての記憶しかない。プラス多少記憶の操作を受けている。
・イノベのみんなとはいろんな意味で(笑)それなりに仲良し。アリーのことは雇われ兵だと思ってる。
・そんな感じで、適当なところでアロウズに入れられます。


>リボンズと

「君の出番だよ」
 にこりと告げる世界の指導者たらんとする少年の言葉に、ベッドから身を起こした男は、やや気だるげに、だが瞳だけは強い光を湛えて頷いた。

 

>マネキン大佐に着任の挨拶。リヴァイヴに紹介される。

「貴官は?」
「ニール・ディランディ少尉であります。本日をもちまして連邦軍独立治安維持部隊アロウズに配属になりました」
「……リバイバル大尉と知己ということは、ディランディ少尉もワンマンアーミーの免許でも持っているのか」
 眉間に軽く皺を寄せて自分を見据える相手に、ニールは軽い苦笑を返した。何か嫌なイメージでもお持ちなのだろうか、と。折角端整な顔をしているのに勿体無いと思いながらも、軍人である以上、甘い表情などはできないのだろうなとも感じた。
 強い意志を感じさせるこんな目は嫌いじゃない、と感じながら敬礼のために上げていた手を下ろして、上官に返答をする。
「いえ、さすがにそれは。ですが専用機があります。自分の役どころはリバイバル大尉がご存知ですので考慮していただけると助かります――そうしたら、必ず役に立って見せますよ」


>リヴァイヴとマネキン大佐。ニールの使い方についての相談中

「命中精度99パーセントとは恐れ入るな。間違いない数字なのか」
「ええ、保証しますよ。訓練ではほぼ100パーセントです。実戦でも普通の機体相手ならば問題なく撃墜できます」
「普通の機体なら、か」
 ガンダムが相手ではそれもどうだかな、という苦い色合いが混ざるのは仕方のないことだろう。今までの戦いで結局、ガンダムの1機すらも破壊できていないというのが現状なのだから。
 リヴァイヴはそんなカティの内心を推し量りながら、それでも唇の端を上げて笑みを浮かべる。
「期待してくださって結構ですよ。彼はそのためにやってきたのですから」
 ただ、ガンダムを落とすためだけに。
 にこりと笑うリヴァイヴの表情に、微かに不穏なものを感じ取りながらも、カティは「そうか」と頷いた。
 ガンダムを倒す。
 それがこの戦いを終わらせる、ただひとつの絶対条件だった。


>リヴァイヴと。ベッドの上とかでもいいと思った実は。(笑

「君の登場はもう少し後だと思ってたんだけどね」
 思ったよりも早かった、というリヴァイヴにニールは軽く肩を竦める。
「リボンズの命令だ。現状がよほどお気に召さないらしい」
「それでふがいない仲間に替えて、人間である君を派遣したというわけかい」
「そう言いなさんな。あいつも焦ってんだろ。どうやらあの太陽炉をふたつ搭載した機体にはなんか思いいれあるみたいだしな」
 結構可愛いとこもあるよな、と笑うニールにリヴァイヴは目を細める。
 あれを。
 可愛いなどと冗談じゃない、と。
 ふ、と唇を歪めて言う。
「――それ、本人に言ってやったら?」
「そいつはごめんだ。おれだって命は惜しい」


>ミスターブシドーと。あれなんかギャグっぽくなったなんで。(笑

「私の機体に何か用かな」
 突然掛けられた声に振り返り――そしてニールは目を丸くする。
「こいつはまた……えらく独創性に富んだ格好だな、アンタ」
 ああいや、確か上官になるんだからこの言い方じゃ不味いな、といい直す。
「えらく独創性に富んだ格好をしてらっしゃいますね、ミスターブシドー」
「――私はミスターブシドーなどという名ではない」
「そうなんですか?そう聞いてますが。じゃあなんてお呼びすればいいんですか」
「――――」
 返された問いに沈黙を返す相手に、ニールは首を傾げる。そして苦虫を噛み潰したようなブシドーの顔を数秒眺めて、小さく噴出してしまった。
 なるほど何か事情があって自分の名を名乗りたくないらしい。
 だがその沈黙の態度のせいで勝手に名を決められたのだろう。そして今更改名も効かないほどそれが広がっている。
「じゃああなたは不本意かも知れませんがおれもそう呼ばせてもらいますよ。ミスターブシドー」
 ところで武士道ってのは名称というより思想をあらわす言葉だと思うんですが、と再度首を傾げてその名の由来を聞こうとすると、はっと眼前の相手が目を輝かせる。
 え、と思った瞬間には肩を掴まれていた。
「そうなのだ、私は本来ブシドーではなく、ブシを名乗るはずだったのだ!」
 分かるかね君にその意味が、とえらい剣幕の相手にニールの表情が引き攣る。

(結局武士ってとこは一緒なのかよ)

 全然似合ってないんですけど、とは口に出せない心の声だった。


>ヒリングと。初陣。なんとなく何かが欠けている。

『準備はいい?』
 モニター越しに声を掛けてくるヒリングに「勿論だ」と返す。
 発艦シークエンスに問題はない。敵の行動も予想範囲内だし、こちらの応対も予定通りだ。何も問題はない。あとはいつもどおり狙い撃ち、そして撃ち落とすだけだ。
(ああ違うか、今回は撃ち落とすのが目的じゃねえんだよな)
 不思議な指示だが、それがリボンズの言葉らしいから仕方がない。
 とにかく、発進するための準備に問題は何もなかった。
 なかったの、だか。
「なあ、ヒリング」
 ひとつ聞きたいんだけど、と口にすると可愛らしい少女の外見をしたヒリングが首を傾げる。
『なに?』
「二人乗りのモビルスーツとかってないよなあ……?」
『モビルアーマーじゃなくて?』
「ああ……いや、なんか違和感があって」
『違和感って何よ。ひょっとして一人だと心細いの?』
 楽しげに笑う声を聞いて、ニールは困ったように肩を竦める。確かにひとりじゃいやだと言っているように聞こえるよな、と。
(そうじゃねえんだけど――)
 心細いだとか、怖いだとか、そんなことではなく。

『行くぞ、  』

 声を掛ける自分と、応える誰か。
 誰かが。何かが。この場所ではいつも共に在った気が、するのだ。



>狙い撃つ。

 狙いを定める。
 動きにそれほどの独創性はない。真正直な戦い方。真正直な動き。
(嫌いじゃないぜ、そういうの)
 ソレスタル・ビーイング。彼らのことは嫌いではない。世界を変えたいという願いは、多分自分も彼らも変わりないのだろう。ただ、立つ位置が異なるだけで。
 けれど、敵は敵だ。
 彼らが立ちはだかる限り、イノベイター側の改革が歩みを止めてしまう。
 それでは、困るのだ。早く。早く世界を変えたいのだ。
 だからおれは。
 分かりやすい動き。それを先読みする。

 だからおれは。
 お前らを、狙い撃つ。



>ガンダムのパイロットと。

「ロックオン!」
 叫ぶ声が、何故か心を掻き毟る。
 まだ少年の面差しを残した、青年。黒い髪に赤い瞳の。
「馬鹿なことを」
 地上に降りたガンダムの中から、姿を現しメットを取った青年は真っ直ぐにこちらを見据えて、声の限りに叫ぶ。

(ロックオン?)
(おれに、呼びかけてるのか)
(そんな、必死に)
(そんな、辛そうな顔で)

 何故だろう。
 泣きたいほどに、もどかしくて狂おしい。
 この手を、伸ばしたい。
 伸ばされた手を、取りたいんだ。



>ブリングと。触れ合えば、知ってしまえば愛着も湧く。

 すれ違い様に腕を取られる。強い力で握られて、痛みすら感じる。
「ブリング」
「お前は」
 重なったブリングの言葉に、ニールは口を閉じてその顔を見据える。表れる感情の少ない、整った顔。だがニールはそこに確かな苛立ちを見て取ることができた。
 ――抱き締めて、頭を撫でてやりたい。
 浮かんだ衝動にニールは自嘲する。
 揺れる心を見ないように、自分を押し留めるように、何かに縋るようにしたいだけなのだ。ブリングの幼い純粋さを知っていて、それを利用しようとしている。
「思い出したのか」
「何を?」
「――ッ、……なんでも、ない」
 はぐらかすように言うニールの真意を掴むことが出来ないブリングは、口に仕掛けた言葉を飲み込む。一瞬だけ揺れた瞳に、そこに浮かんだ色に、ニールはその白い顔に手を伸ばした。
 歯を食いしばるブリングに、心がぐずぐずに溶かされる。
(なるほどリボンズ、お前は確かにおれのことをよく分かってるよ)
 おれがこういうタイプに弱いって分かっていて、お前はそうしたんだろ。
 生真面目で不器用で。真っ直ぐで純粋で。
 思わず手を伸ばしてしまうような、そんな。



>リボンズと。最後に

「何故君がここに居るんだい」
 据わった目で告げるリボンズに、ニールは苦笑してみせる。
「なんとなく、かな――って、んな怒るなよ」
 明らかに苛立ちが見える表情を見せるリボンズに、ニールは困ったように、だがそれでも笑みを浮かべる。
 それがリボンズには腹立たしかった。

「思い出したのなら、さっさと彼らの元の帰るべきだった」
「だがお前はそれを止めようとしたんだろ」
「君は、彼らに対する切り札だったからね」
「思い出したおれがそれに甘んじるなんて思ってもなかったくせに」
「ならば何故君は彼らの元に行かなかった」
「今更どんな顔して戻れってんだよ」
「君ならば、彼らは歓迎しただろう。だからこその切り札で、そして君は自分の価値を知っていたはずだ」
「それでも――だから、おれはおれのしたことの罰を受けなきゃならなかったのさ。あいつらにまでそんな咎を負わす気はねえよ」
「したことの、罰」
「無関係な人間を大勢殺した側に加担した。それだけでおれにとっては充分だ」

 もともと。
 あそこに居たときですらそれは決めていた。
 人を殺し、世界を脅し。この手を憎んでいた行為と同じとみなされる行為に染めると決めたそのときから。
 咎は受けると。
 背負いきれない罰であろうと、自己満足であろうと。犯した罪を償う方法を他には知らなかったから。


 

「なんだかんだで、お前には世話になったしな。それに、最後まで一人じゃ寂しいだろ」

 だから、一緒に行ってやるよ。

 そう言ってニールは、微笑んだ。

 

 

>一人残されて。そして……


「また、死に損なった、ってか」
 駆け寄って来る、自分を起こした声の持ち主を、ニールは泣き笑いのような表情で、見詰めた。

 

走り書きにも程がある。(爆
リボンズが出張る話だこれだと。(笑

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